第1回はスポーツメンタルトレーニングをやる意味やメンタルが弱い人の特徴、具体的にどんなトレーニング項目があるのかについて解説させていただきました。今回のテーマは「自己分析」。最高のパフォーマンスを発揮するゾーンを作り出すためのヒントを見つける方法について解説していきます。

【第1回メンタルトレーニングとは】

【第2回自己分析】

【第3回目標設定】

【第4回セルフコントロール】

【第5回セルフトーク】

【第6回集中力】

【第7回コミュニケーション】

瞑想の写真
 

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ゾーン(理想的な心理状態)について解説

突然ですが、試合であなたの実力が発揮出来た時と出来なかった時、それにはどんな違いがあるか考えた事がありますか?

実力を発揮できた実力以上のパフォーマンスが発揮できた時、それはどんな心理状態だったのか、何を考えどんな準備をしてきたのかを分析(ピークパフォーマンス分析)することが、いつでもベストパフォーマンスを発揮するためのヒントになります。

「ゾーン」(理想的な心理状態)という言葉を知っていますか?

スポーツをやっている人ならば、一度は耳にした事があるのではないでしょうか?

これは選手がベストパフォーマンスを発揮しやすい心理状態の事を指します。

ゾーンに入ると、「楽しい」「疲れない」「スローモーションに感じる」「相手の動きやボールが読める」「体が自然に動く」「ものすごく集中している」等、最高のパフォーマンスを発揮する事が出来ます。

オリンピックのメダリストや一流選手の多くは、自らゾーン(理想的な心理状態)を作り出すことが出来るということも言われています。何をどのように準備すればゾーンを作り出すことが出来るのか、自己分析の仕方を学ぶことで、ゾーンに入るヒントを探してみましょう。

具体的な分析項目としては、過去に最も良かった試合の時の状況(心理面・身体面・その他・コーチとのコミュニケーション・気づいたこと)と過去に最もよくなかった試合の時の状況(心理面・身体面・その他・コーチとのコミュニケーション・気づいたこと)を書き出してみましょう。そうすることで、実力発揮に必要なものと邪魔になる要因が明確になります。

近年では、多くの一流選手が、練習日誌(毎日の目標設定・振り返り)を書いていることが分かってきました。これも自己分析の方法として非常に有効な手段となります。毎日練習日誌を継続して書くことは、自分が調子の良い時・悪い時を確認するデータベースとなり、あなたの実力発揮の手助けとなります。
 

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具体的に自己分析をしたい方は

自分のメンタル面(精神力)の長所・短所、そしてこれから強くした方が良い点を分析するとお話しましたが、本格的にメンタルを強くする場合、詳細に自己分析をする必要があります。

ここまで、「ゾーン」に入るヒントとして、練習日誌をつけて日々の活動を自己分析していく方法を紹介していきました。しかし、スポーツメンタルトレーニングには、詳細な自己分析ってどうするの?と思うかと思いますが、今回推奨するのは、心理的競技能力診断検査(DIPCA.3)というスポーツ心理テストを実践してみてください。

このスポーツ心理テストは、多くのスポーツ選手にデータ統計をまとめて、科学的根拠に基づいた評価尺度として作成されたものになります。選手のメンタル面の強さを分析し、長所・短所がわかるようにしたものになります。

心理的競技能力診断検査(DIPCA.3)
※心理的競技能力診断検査(DIPCA.3)

このテストによって、メンタル面の強さ(精神力の傾向)の分析を元に取り組むべきトレーニングを実施していきますので、もっと深くメンタルトレーニングに取り組みたい方はぜひ、実践してみてください。

【トレーナープロフィール】
鮫嶋 優樹(さめじま・ゆうき)
神奈川県出身。東海大学体育学部出身。大学卒業後大学院に進学し、本格的にメンタルトレーニングを学ぶ。国体チームのメンタルトレーニングコーチをつとめ、講習実績も多数。

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