塁を離れているときに「タイム!」と言ったのに、野手にタッチされてアウト。ソフトボールでは、選手のタイム要求だけでプレーが止まるわけではありません。審判がタイムを宣告したかどうかが重要です。
この記事では、WBSCファストピッチ規則をもとに、タイムの要求と宣告の違い、走者がアウトになる条件を整理します。
「タイム!」は要求。宣告するのは審判

走者が声を出したり手を上げたりすることは、審判への要求です。それだけでボールデッドになるわけではなく、宣告がなければプレーは続いています。
特に、野手が走者をアウトにしようとしている最中は要注意。通常、進行中のプレーが終わるまで、選手・監督・コーチの要求によって審判がプレーを中断することはありません。
二塁を離れた走者がタッチされた例
1アウト、走者は二塁。投球後の送球を二塁手が受け、塁から離れている走者へ近づいています。走者が「タイム!」と声を出しましたが、審判は宣告していません。そのまま二塁手が、球を保持したグラブで走者にタッチしました。
この場合、走者はアウトです。理由はタイムを要求したことではなく、プレー中に、塁に触れていない状態で正しくタッチされたこと。なお、このタッチアウトだけで自動的にボールデッドになるわけではありません。
タッチアウトを判断する3つの確認点
- プレーが続いていたか:審判がすでにタイムを宣告していれば、同じ扱いにはなりません。
- 走者が塁に触れていたか:今回の例は、両足も手も塁から離れている場面です。
- 球を保持した手・グラブで触れたか:球が右手にあるのに空の左グラブで触れても、正規のタッグではありません。タッチ時の確実な保持も必要です。
走塁妨害や安全進塁権が関わる場合は別の規定も検討します。「塁を離れたら必ずアウト」と一括りにはできません。
用具を直したいときはどうする?
ヘルメットや手袋を直したいときも、自己判断でプレーをやめず、タイムの宣告を確認しましょう。走者なら、塁を離れる前に確認することが基本です。手を上げたまま立ち止まっても、アウトになる危険がなくなるわけではありません。
負傷時まで我慢するという意味ではありません。重大な負傷で選手に危険があると審判が判断した場合の中断には、別の取り扱いがあります。
公式根拠と適用範囲
WBSC Official Rules of Softball Fast Pitch 2026–2029の1.1.10(タイム)、3.6.7(e)〜(g)(プレーの中断と負傷)、5.1.44(a)(タッグ)、5.10.3(a)(ii)(塁を離れた走者へのタッグによるアウト)を参照しています。
確認日:2026年10月29日。WBSCファストピッチ規則に基づく解説です。2026年度JSA規則本文および各大会の特別規定との完全照合は未了です。国内大会では、その大会が採用する規則を確認してください。
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