外野手がフライをつかんだ直後、勢いが止まらず、ボールを持ったまま場外へ。一塁にいた走者は戻るのでしょうか、それとも進めるのでしょうか。
場内で正しく捕球した後、野手が意図せず球を持って場外へ出た場合、捕球による打者のアウトは成立し、走者には一個の進塁権が与えられます。ボールはデッドになります。ここではWBSCの2026〜2029年ファストピッチ規則を根拠に、場外の見分け方と走者の扱いを整理します。
具体例:捕ったあとに場外へ、一塁走者は二塁へ
0アウト、一塁に走者がいる場面を考えます。一塁走者は塁に触れたまま、打球の行方を見ています。
- 外野手がプレー可能な場内でフライを正しく捕球します。
- 捕球後、勢いでボールを保持したまま場外へ出ます。
- ボールデッドとなり、打者は捕球によってアウト。一塁に留まっていた走者は二塁を与えられます。
この例の結果は1アウト、走者二塁です。守備側がアウトを一つ取ることと、残った走者に進塁権が与えられることは両立します。

ファウルラインの外=場外ではない
ファウル地域も、場内でプレーできる場所です。ファウルラインを越えただけで、今回の進塁権が発生するわけではありません。この記事の「場外」は、プレー可能なグラウンドの外、ボールデッド地域を指します。
河川敷などでは境界の見え方が球場によって異なります。試合前に、どの線や設備が場外の境界なのかを審判・チーム間で確認しておくと、プレー中の混乱を防げます。写真の芝と砂利の違い自体がルールを決めるわけではありません。
一個の進塁は、いつの位置から数える?
意図せず球を持ち出した場合の基準は、野手が場外へ出た時点です。投球時や、打球を打った瞬間の位置と混同しないようにしましょう。
上の例は、その時点まで走者が一塁に留まっていたため、二塁への進塁になります。すでに別の塁へ進んでいたケースでは、その状況に応じた判定が必要です。
進塁権があっても、塁は正しく踏む
塁を与えられたからといって、ベースに触れずに移動してよいわけではありません。また、フライで早く離塁した走者については、リタッチなどの走塁義務も別に確認する必要があります。
今回の例では、走者は捕球時にも一塁に触れているため、早い離塁の問題はありません。審判の指示を確認し、二塁をきちんと踏んで進みます。
「捕ったら場外でも同じ」とは限らない
今回の説明は、場内で捕球が成立し、その後に球を持ったまま意図せず場外へ出るという条件です。捕球が成立する前に場外にいた場合や、球を落とした場合まで同じ結論にしないでください。
また、意図的に球を場外へ持ち出したと審判が判断する場合には、WBSC規則に別の二個進塁の規定があります。「場外ならいつでも一個」とだけ覚えないことが大切です。
公式根拠と適用範囲
参照:WBSC Official Rules of Softball Fast Pitch 2026–2029。意図しない持ち出しは5.11 EFFECT a) ii) 3)(印刷ページ83)、意図的な持ち出しは5.11 EFFECT b) v)(同84)、捕球と走塁の扱いは5.1.9、5.5.2、5.9を参照しています。
確認日:2026年10月24日。当年度のJSA規則本文との照合は未完了です。国内大会では、その大会で採用される規則と特別規定を確認してください。
チームで共有したいポイント
確認するのは「捕球が成立したか」「本当に場外か」「野手が出た時点で走者はどこにいたか」。この三つを分けて見ると、捕球アウトと進塁の両方を整理できます。
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