みなさん6人制のソフトボールってご存知ですか?少ない人数でもソフトボールができることから昨今注目を集めています。今回は6人制ソフトボールについて解説していきます。
目次
6人制ソフトボールとは
ソフトボールは一般的に9人(DPを利用した場合10人)で試合を行いますが、女子小中学生を中心に6人制ソフトボールを取り入れた練習方法や大会が開催されるようになってきています。
背景としては、小学生クラブチームや中学校において部員の確保が困難になっており、2020年の東京オリンピックに向けて、ソフトボール界を盛り上げる為に、少ない人数でもソフトボールの試合が出来るように千葉県ソフトボール協会を中心に6人制ソフトボールの普及に力をいれています。
まだ一般的ではないですが、6人制ソフトボールを取り入れて、質の高い練習が実現できる部分もあると思いますので、この機会にみなさんに知って頂きたいです。
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6人制ソフトボールのルール
ソフトボール経験者なら「どうやって6人でソフトボールをするの?」と思う方も多いでしょう。利用するバットや投球方法(ウィンドミル)等、基本的なルールはソフトボールと同じです。若干異なる部分もあるので、是非理解して練習に取り入れたり大会を見に行ってみてください。
1、人数
通常ソフトボールは9〜10人でプレーをしますが、6人制の場合、守備は6人、打者はDPを採用しても良いですが、打順は6番までとなります。少ない人数になる事により、打席数がかなり多くなります。
守備面では基本的に内野手のみで外野手なしの状態で試合を行いますが、細かい決まりはないので、戦術によっては守備位置の変更をしてきます。
いかに空きベースをなくし、盗塁等のカバーリングをスムーズにできるかが、守備のポイントになります。
人数が少ない分1人の役割や責任が大きくなるので、1つ1つのプレーを集中して行わないといけません。
※DP利用時は7人となる
2、試合時間
試合時間は60分または、7イニングで進めていきます。なので、1日や1大会で多くの試合をすることが実現できます。
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3、ストライクカウント
試合時間が短いので、バッティングカウントは1ボール2ストライク又は、1ボール1ストライクからスタートします。ストライクカウントはピッチャー有利になる為、打者は1球の重要性が非常に増すので、1球でボールを捉える必要がでてきます。
※ストライクカウントは大会や日程による
4、グラウンド
各ベースから外野に向かって約15m後ろにフェンスを張ります。もちろん、外野フェンスを越えたらホームラン、フェンス前に転がったらインプレーになります。
カウントはピッチャー有利ですが、グランドは通常よりも狭く設置されているので、ホームランが打てる可能性があがります。ホームランを打てれば誰でも嬉しいし、楽しいと思います。ホームラン打って、喜ぶ機会が増えればソフトボールをもっと好きになって、もっと上手くなろうという気持ちが芽生えます。
グランドの様子
6人制ソフトボールの魅力
ホームランが誰でも打てる
ルールの時にも記載しましたが、グランドが狭いことによって、ホームランを誰でも打てることではないでしょうか。しかも、柵越えの!!
通常のソフトボールではフェンスまでの距離が遠かったり、そもそもフェンスがないので、ホームランを打ってもランニングホームランだったりするので、柵越えのホームランを打てる機会はなかなかありません。6人制ソフトボールはフェンスがないと試合が出来ないので、ホームランを打ってゆったりとダイアモンドを回って優越感に浸れるのは最高ではないでしょうか。
打席数が多い
リーグ戦の場合、試合数を多くこなす事ができ、人数も少ないので通常よりも多くの打席数が回ってきます。みんな好きなバッティングがたくさん出来きますし、打席が多い事で控え選手にもチャンスを与えられることが出来るのも1つ魅力ではないでしょうか。
技術が向上する
グランドが狭い点に関しては、ホームランや長打出やすく、ピッチャーが不利な状況なので、失投等は出来ないので繊細な投球が要求されます。逆にバッターは1ボール1ストライクまたは、1ボール2ストライクから始まる為、1つのストライクで確実にバッティングしないといけません。また、守備では外野手を含めて9人でベースカバー等を行っていたのを6人でいなければいけないので、守備の際に、考えることや動く事が通常よりも多くなっていきます。1つ1つのプレーの重要性が9人制以上に求められる為、技術も必然的に向上していきます。
まとめ
6人制ソフトボールは少ない人数で狭いグランドで実施することで、バッティングがたくさんできる!ホームランを打てる!上手くなれる!が大きな魅力ではなでしょうか。通常のソフトボールチームで、18人以下で紅白戦が出来ない悩みを持っているチームでも、フェンス代わりにボールを置けば6人制で紅白戦が出来るようになるので、練習の幅も広がります。
男子ソフトボールでは小学校低学年でないと、実現は難しい部分はあるかもしれませんが、小・中学校の女子チームや学校の授業等を中心に6人制ソフトボールが普及していくことが予想されます。
大会も各地で今後開催されると思いますので、皆さんプレーしたり見に行ったりしてみてください。
取材協力:千葉県ソフトボール協会
6人制ソフトボールロゴマーク
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