前回(【ソフトボール】配球術-基礎編)は、配球とリードの違いや、なぜピッチャーが配球を理解して投げた方が良いのか解説させていただきました。今回は、ピッチャーが配球に対してどのように意識すればいいのかご紹介させていただきます。
目次
ソフトボール 配球術
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【1】ピッチャーが配球を意識する利点
ピッチャーが配球を意識して投げる事は当たり前に出来そうで意外と難しいです。
しかし、意識して投げる事が出来ると"そのコースに投げる意味を考えながら投げるためいいボールが投げられる"、"バッターの苦手なコースとわかって投げることで打たれないと自信を持つことが出来る"などの効果があります。
ではどのようにしていけばいいのか解説していきます。
【2】基本的な配球方法を学ぶ
いきなり高度な配球を学ぶのは難しいので、基礎から学んでいきましょう。
たとえば、「アウトコースにボールを投げた後にインコースに投げるとバッターから見てボールがより近くに見えるので多少甘くてもヒットを打たれにくい」といった残像を意識した配球です。残像とは、ピッチャーが初めに投げたボールが目に焼き付いて次のボールを投げてくる前に無意識的にイメージが残ってしまうことです。
残像を利用した配球にはいろんなパターンが考えられます。
《基本的な配球パターン》
次に基本的な配球パターンを解説します。
《緩急》
80kmのチェンジアップを投げた後に100kmのストレートを投げるとバッターはストレートを通常よりも速く感じて差し込まれ、打ち取ることが出来ます。急速差を活かす配球を緩急と呼びます。
《内外の活用》
内角のボールを投げたあとに外角に投げることで、バッターはボールの距離を遠く感じてストライクなのに見逃したりすることがあります。逆に外角のボールを投げたあとに内角にボールを投げると身体の近くにボールがきてしまうので、ストライクなのに避けてしまったり見逃したりしてしまいます。
《一球前よりも厳しい球を投げる》
内角なら初球の方が内側に投球し、外角なら初球より外側へ投球することによってバッターは厳しい球がきたと感じます。これをスリーストライクに近づくにつれて厳しい球を投げることによって、バッターを打ち取る確率が上がります。
これらが、残像を利用してバッターを錯覚させて配球を組み立てる方法です。
残像を意識して練習することで少しずつバッターに対してどう攻めていけばいいかを考えられるようになり、ピッチングの幅はかなり広がります。
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【3】試合でどんどん実践してみましょう
上記で書いたことをまずは試合の中でキャッチャーと相談して一緒に試してみてください。
試していく中でどのパターンが投げやすくて打たれにくいかというのを確認していく中で、キャッチャーとの息があってくる上、勝率は間違いなく上がります。
【4】まとめ
今回は、配球をどのように意識してピッチングをするべきなのかということと残像を利用した配球方法について触れてきました。どちらもすぐにスタートできますので、明日からキャッチャーと配球の意味を確認しながら試合に向けて練習をしてみてください。
次回では、もっと具体的な配球について触れていきたいと思います。
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【プロフィール】
本庄 遥(ほんじょう・はるか)
兵庫県出身。宝殿中学校では全国ベスト4。創志学園高等学校に進学し、インターハイ優勝。立命館大学に進学後に、オーストラリアへ留学をし、「セインツ」でプレーをする。
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