ソフトボールのグラウンドは、塁間18.29m(小学生16.76m)、外野フェンスまで男子76.20m以上・女子67.06m以上と定められています。野球と違ってピッチャーマウンドはなく、投手板から本塁までの距離は男子14.02m・女子13.11m・小学生10.67mです。グラウンド全体では野球のおよそ3分の2のサイズになります。
ソフトボールのグラウンドは一見、野球と同じように見えますが、ボールの大きさも塁間の距離もピッチャープレートまでの距離も異なります。グラウンドのサイズは性別や年代によっても変わります。そこで今回は、ソフトボールのグラウンドについて、全体のサイズや塁間、マウンド(投手板)までの距離などを性別・年代別に解説致します。
目次
ソフトボール グラウンド全体の距離
ソフトボール競技のグラウンドの大きさは性別や年代によって異ります。オリンピックなどの国際大会や、国内の公式戦の場合は、国際ルールに則ってグラウンドの大きさが決められています。国際ルールは長らくISF(国際ソフトボール連盟)が定めていましたが、ISFは2013年に国際野球連盟(IBAF)と統合され、現在はWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が統括しています。WBSCは2026年1月1日から適用される「ソフトボール・ファストピッチ公式規則2026–2029」を公開しており、2028年ロサンゼルス五輪のソフトボール競技もこの規則で行われます。グラウンドの寸法規定そのものは、以下の通り従来から変わっていません。
男子:250フィート(76.20m)以上
女子:220フィート(67.06m)以上
こちらは2002年に国際ルールが改定されたもので、従来は男子が225フィート(68.58m)以上、女子が200フィート(60.96m)以上とされていました。JSA(公益財団法人日本ソフトボール協会)では、既存施設の問題などがあり改正を留保しています。また、野球のように右中間・左中間のふくらみや左右両翼と中堅との距離の違いはなく、すべてホームベースから外野フェンスまでの距離は一定です。
ソフトボールのグラウンドにマウンドはある?距離の数え方
結論からお伝えすると、ソフトボールのグラウンドにピッチャーマウンドはありません。野球では投手板が盛り土の上に置かれますが、ソフトボールでは投手板の周囲に半径8フィート(2.44m)のピッチャーズサークルがあるだけで、地面は平坦です。そのため「マウンドまでの距離」という言い方をする場合、実際には投手板(ピッチャープレート)から本塁までの距離を指します。

投球距離の測り方は、本塁の先端(投手側の角)から投手板の前縁までの直線距離です。マウンドが無いぶん投手は地面を強く蹴って前へ踏み出せるため、実際にボールが離れる位置は投手板よりもさらに打者寄りになります。
ソフトボール 内野グラウンドの距離
ソフトボール 塁(ベース)の大きさ

一塁から三塁の塁(ベース)は一辺が38.1cmの正方形で、厚さが7.62~12.7cmです。ホームベースはピッチャープレートと平行な辺が43.18cm、バッターボックスと平行な辺が21.59cm、その他の斜辺が30.48cmの五角形となっています。
ソフトボールでは走者と一塁手の接触を防ぐためにダブルベースというルールがあります。ダブルベースとは、白色ベースとオレンジ色ベースの2つのベースをくっつけたもので、白色のベースが内側、オレンジ色のベースが外側で一塁線をまたぐように置きます。
ソフトボール 塁間の距離
男子・女子:60フィート(18.29m)
小学生:55フィート(16.76m)
ソフトボールの塁間は野球(27.43m)に比べて3分の2と狭くなっています。なお、本塁から二塁までの距離は塁間を一辺とする正方形の対角線にあたるため、18.29mの場合は約25.86mとなります。
ソフトボール ホームベースからピッチャープレート(マウンド)までの距離

男子:46フィート(14.02m)
女子:43フィート(13.11m)
※中学生女子・レディース・エルダー・エルデスト:40フィート(12.19m)
※小学生:35フィート(10.67m)
男子のシニア・ハイシニアなど、上記以外のカテゴリーは大会ごとに投球距離が定められています。出場予定の大会がある方は、その年度の競技者必携や大会要項でご確認ください。
女子の距離は2002年に国際ルールが改定されたもので、従来は40フィート(12.19m)となっていました。ピッチャープレートには半径8フィート(2.44m)のピッチャーズサークルがあり、平坦でマウンドはありません。
2006年の国際ルール改正では、女子ジュニア(U19/19歳以下の女子)のピッチャープレートからホームベースまでの距離が、従来の40フィート(12.19m)から43フィート(13.11m)に改正され、これに伴って2011年からJSAでも高校女子のピッチャープレートからホームベースまでの距離が、従来の40フィート(12.19m)から43フィート(13.11m)に改正されました。
ソフトボールの一流選手などは120km/hの速球を投げますが、打者までの距離が短いため体感速度は大きく変わります。野球の18.44mと女子の13.11mでは距離の比が約1.4倍あるため、同じ球速でもボールが到達するまでの時間は約7割に縮まり、120km/hの球が野球の距離換算でおよそ165km/hに相当する計算になります。マウンドが無いぶん踏み出しが大きくなることも、体感速度が上がる一因です。
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ソフトボールと野球のグラウンド・距離の違い一覧
主な距離を野球と並べると、違いが分かりやすくなります。
| 項目 | ソフトボール | 野球 |
|---|---|---|
| マウンド(盛り土) | なし(平坦) | あり |
| 投球距離 | 男子14.02m/女子13.11m | 18.44m |
| 塁間 | 18.29m | 27.43m |
| 本塁〜二塁 | 約25.86m | 約38.79m |
| 外野フェンスまで | 男子76.20m以上/女子67.06m以上 | 両翼97.53m以上が理想 |
| ボールの大きさ | 3号球(円周30.2〜30.8cm) | 硬式球(円周22.9〜23.5cm) |
ソフトボールのグラウンドで共通するサイズ
全てのサイズが性別や年代別に変わるわけではなく、共通するものもいくつかあります。 それぞれの塁(ベース)や塁間、バッターボックス、ピッチャープレート、捕手席はほぼ共通したサイズとなります。
ソフトボール ピッチャープレートの長さ
15.24cm×60.96cmの長方形となっています。
野球にはピッチャーマウンドがありますが、ソフトボールにはマウンド自体ありません。ピッチャーズサークル内も他のグラウンドと同じく平坦なため、ピッチャーは平らな地面から投球します。
ソフトボール バッターボックスの長さ
ホームベースの両端からそれぞれ15.2cm離れた場所で、91cm×213cmの長方形となっています。
ソフトボール 捕手席の長さ
バッターボックスの後端から後方へ305cmの範囲となっています。
ソフトボールのグラウンドに関するよくある質問
Q. ソフトボールのマウンドまでの距離は何メートルですか?
A. ソフトボールにマウンドはなく、投手板から本塁までの距離は男子14.02m、女子13.11m、小学生10.67mです。中学生女子やレディースなど一部のカテゴリーは12.19mとなります。
Q. 野球のマウンドまでの距離とどれくらい違いますか?
A. 野球は18.44mなので、ソフトボールの女子とは約5.3m、男子とは約4.4mの差があります。距離が短いぶん打者が反応できる時間も短くなります。
Q. ソフトボールのホームベースやバッターボックスの大きさは?
A. ホームベースは投手板と平行な辺が43.18cm、バッターボックスは91cm×213cmで、本塁の両端から左右に15.2cm離して引きます。これらは性別・年代を問わず共通のサイズです。
Q. ピッチャーズサークルの大きさは決まっていますか?
A. 投手板を中心とした半径2.44m(8フィート)の円です。盛り土はせず、グラウンドと同じ高さの平坦な状態に整備します。
まとめ
今回はソフトボールのグラウンドにおける全体のサイズや塁間、マウンド(投手板)までの距離などを性別や年代別に解説致しました。野球と比較すると3分の2のサイズでコンパクトですが、マウンドが無く投手から打者までの距離が短いうえ、ボールのサイズも大きいため球速も速く感じられてとても迫力があります。規定改定により何度か変更されているため、ソフトボールのグラウンドのサイズについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。











