ソフトボールのグラウンドなどのルールは一見、野球と同じにように見えますが、野球とソフトボールではボールの大きさも違えばグラウンドの塁間の距離やピッチャープレートまでの距離も異なります。グラウンドのサイズは、性別や年代によっても異なりますが、野球と比較すると3分の2程度となります。そこで今回は、ソフトボールのグラウンドについて、全体のサイズや塁間、ピッチャープレートまでの距離などを性別や年代別に解説致します。
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目次
ソフトボール グラウンド全体の距離
ソフトボール競技のグラウンドの大きさは性別や年代によって異ります。オリンピックなどの国際大会や、国内の公式戦の場合は、ISF(国際ソフトボール連盟)が定めたルールに則ってグラウンドの大きさが決められています。国際ルールで定められている、ホームベースから外野フェンスまでの距離は以下の通りです。
男子:250フィート(76.20m)以上
女子:220フィート(67.06m)以上
こちらは2002年に国際ルールが改定されたもので、従来は男子が225フィート(68.58m)以上、女子が200フィート(60.96m)以上とされていました。JSA(公益財団法人日本ソフトボール協会)では、既存施設の問題などがあり改正を留保しています。また、野球のように右中間・左中間のふくらみや左右両翼と中堅との距離の違いはなく、すべてホームベースから外野フェンスまでの距離は一定です。
ソフトボール 内野グラウンドの距離
ソフトボール 塁(ベース)の大きさ
一塁から三塁の塁(ベース)は一辺が38.1cmの正方形で、厚さが7.62~12.7cmです。ホームベースはピッチャープレートと平行な辺が43.18cm、バッターボックスと平行な辺が21.59cm、その他の斜辺が30.48cmの五角形となっています。
ソフトボールでは走者と一塁手の接触を防ぐためにダブルベースというルールがあります。ダブルベースとは、白色ベースとオレンジ色ベースの2つのベースをくっつけたもので、白色のベースが内側、オレンジ色のベースが外側で一塁線をまたぐように置きます。
ソフトボール 塁間の距離
男子・女子:60フィート(18.29m)
小学生:55フィート(16.76m)
ソフトボールの塁間は野球に比べて3分の2と狭くなっています。
ソフトボール ホームベースからピッチャープレートまでの距離
男子:46フィート(14.02m)
女子:43フィート(13.11m)
※中学生女子・エルダー・エルデスト・シニア:40フィート(12.19m)
※小学生:30フィート(10.67m)
こちらも2002年に国際ルールが改定されたもので、従来は女子のみ異なり40フィート(12.19m)となっていました。ピッチャープレートには半径8フィート(2.44m)のピッチャーズサークルがあり、平坦でマウンドはありません。
2006年の国際ルール改正では、女子ジュニア(U19/19歳以下の女子)のピッチャープレートからホームベースまでの距離が、従来の40フィート(12.19m)から43フィート(13.11m)に改正され、これに伴って2011年からJSAでも高校女子のピッチャープレートからホームベースまでの距離が、従来の40フィート(12.19m)から43フィート(13.11m)に改正されました。ソフトボールの一流選手などは120km/hの速球を投げますが、ピッチャーから打者までの距離が短いため、打者の体感速度は何と160〜170km/hにもなると言われています。
ソフトボールのグラウンドで共通するサイズ
全てのサイズが性別や年代別に変わるわけではなく、共通するものもいくつかあります。 それぞれの塁(ベース)や塁間、バッターボックス、ピッチャープレート、捕手席はほぼ共通したサイズとなります。
ソフトボール ピッチャープレートの長さ
15.24cm×60.96cmの長方形となっています。
野球にはピッチャーマウンドがありますが、ソフトボールにはマウンド自体ありません。ピッチャーズサークル内も他のグラウンドと同じく平坦なため、ピッチャーは平らな地面から投球します。
ソフトボール バッターボックスの長さ
ホームベースの両端からそれぞれ15.2cm離れた場所で、91cm×213cmの長方形となっています。
ソフトボール 捕手席の長さ
バッターボックスの後端から後方へ305cmの範囲となっています。
まとめ
今回はソフトボールのグラウンドにおける全体のサイズや塁間、ピッチャープレートまでの距離などを性別や年代別に解説致しました。野球と比較すると3分の2のサイズでコンパクトですが、ピッチャーから打者までの距離が短く、さらにボールのサイズも大きいため球速も速く感じられてとても迫力があります。規定改定により何度か変更されているため、ソフトボールのグラウンドのサイズについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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