第4回ではプレッシャーを力に変えるセルフコントロールについて解説させていただきました。今回のテーマは、「セルフトーク」。トップアスリートもおこなっている“独り言”を活用したメンタルトレーニングについて解説していきます。

【第1回メンタルトレーニングとは】

【第2回自己分析】

【第3回目標設定】

【第4回セルフコントロール】

【第5回セルフトーク】

【第6回集中力】

【第7回コミュニケーション】

瞑想している写真
 

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セルフトークって?

みなさんは、打席に入る時や守備でボールが飛んでくるのを待っている時に“独り言”が出ることはありませんか?実は、“独り言”も「セルフトーク」の一つであり、トップアスリートの中には、この“独り言”を活用することによって、プレッシャーを味方にすることや集中力を高めている人がいるのです。あなたも「セルフトーク」を効果的に活用して、さらなる実力発揮につなげてみましょう。

セルフトークのポイント

「セルフトーク」を効果的に活用するにあたり、2つのポイントを解説していきます。

1、「チャレンジ」するポジティブな気持ちを言葉に出そう

プレッシャーのかかる打席やミスが許されない守備の場面でこそ、弱気にならず、強い気持ちを持つことが大切になってきます。ここでは、自分を励ましたり、奮い立たせたりするようなポジティブなセルフトークを活用してみましょう。例えば、「チャレンジ」「楽しもう」といった言葉を口にするのです。口にする時は、語尾を上げながら力強く言い切りましょう。「〜しないように」といった消極的な言葉はNG。ミスをするイメージではなく、自分がやるべきことを頭に残すようにしましょう。
 

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2、「ミス」したあとの気持ちの切り替え

打撃で凡打や三振に終わってしまった時、または、守備でエラー、暴投してしまった時、ついついネガティブなセルフトークを口にしていませんか?「あ〜やってしまった」「もうだめだ…」などといった言葉は、気持ちの切り替えを遅くし、さらなるミスを呼び寄せてしまう可能性があります。そこで、ミスをしてしまった時には、「次!」「まだまだここから!」「やってやる!」といった次にプレーへ頭を切り替えるための言葉を口にすることが効果的です。良いセルフトークは、自分の気持ちを奮い立たせ、パフォーマンスを高めるための集中力アップにもつながります。

まずは、自分がプレー中にどのような「セルフトーク」を口にしているのかを分析してみましょう。そこから、毎日の練習で「セルフトーク」をトレーニングし、ポジティブな思考を作り上げていきましょう。

【トレーナープロフィール】
鮫嶋 優樹(さめじま・ゆうき)
神奈川県出身。東海大学体育学部出身。大学卒業後大学院に進学し、本格的にメンタルトレーニングを学ぶ。国体チームのメンタルトレーニングコーチをつとめ、講習実績も多数。

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