第2回の自己分析では、選手が最高のパフォーマンスを発揮する時の理想的な心理状態(ゾーン)について解説させていただきました。今回のテーマは「目標設定」。ゾーンを作り出すための重要な要素の1つに「やる気」があげられます。1流と言われるような人たちは「やる気」をコントロールすることが出来ます。コントロールするための方法について解説さていただきます。

【第1回メンタルトレーニングとは】

【第2回自己分析】

【第3回目標設定】

【第4回セルフコントロール】

【第5回セルフトーク】

【第6回集中力】

【第7回コミュニケーション】

瞑想している写真
 

スポンサーリンク


 

やる気について

ここでみなさんにお聞きしますが、みなさんは毎日の練習でどのようにして「やる気」を出していますか?「今日はやる気が出ないな〜」なんていう日もあるのでは?また選手の中には「やる気を出せ!」とコーチに怒られた経験を持つ人もいるのではないでしょうか?

このように、毎日の練習場面を思い出してみると多くの選手が「やる気」に波があることが分かります。しかしながら、1流と言われるような人たちは、この「やる気」をコントロールし、毎日の練習の質を高め、試合でのパフォーマンス発揮へとつなげていくのです。

やる気には種類がある!?

みなさんが当たり前のように使っている「やる気」という言葉には、実は2つの種類があります。
1つは「内発的なやる気(内発的モチベーション)」と言い、自分の内側(心の底から湧き出るやる気)のことを指します。例えば、「もっとソフトボールがうまくなりたい・試合に勝ちたい・ソフトボールが楽しい」といった気持ちから生まれるものであり、1流選手が共通して持つモチベーションの作り方であると言われています。

もう1つは「外発的なやる気(外発的モチベーション)」と言い、自分の外側からの刺激によって作られるやる気のことを指します。例えば「お金をもらえるからやる気を出す・コーチに怒られるからがんばる」といったものです。

内発的モチベーションは自分の中から生まれるのに対して、外発的モチベーションは自分以外の外からくる刺激であるため、自分自身で「やる気」をコントロールするのが苦手になってしまうのです。外発的モチベーションも使い方次第で効果的になりますが、ここでは、毎日の練習で高いモチベーションを作り出すために、内発的モチベーションを高めるための「目標設定」について考えていきたいと思います。
 

スポンサーリンク


 

目標設定をしてみよう

スポーツメンタルトレーニングでは「やる気を高めるための心理的スキル」として「目標設定」があります。簡単なものですが、試しにみなさんも今シーズンの目標を立ててみましょう。
はじめに「今シーズンのあなたの結果目標(成績)は?」、「今シーズンのパフォーマンス目標(どのようなプレーができるようになりたいか)は?」をまず書き出してみましょう。

書き出したあと、今度は①〜④を考え、必要があれば修正や書き足をしてみましょう。

①今シーズンのピーク(最も実力を発揮したい大きな大会)はいつか?
②目標達成をするための具体的なプランは?(技術面・体力面・心理面・生活面)
③立てた目標が挑戦的で達成してみたいと思うような目標であるか
④今シーズンの目標を達成することで、自分にどんな価値があるのか

具体的に書けるほど、目標達成の可能性も高まってきます。書いた目標が達成に近づくことを楽しみとし、毎日の練習が大切な1日に変わってくると、練習に対するモチベーションが高まってくることが確認できると思います。ぜひ試してみてください。

【トレーナープロフィール】
鮫嶋 優樹(さめじま・ゆうき)
神奈川県出身。東海大学体育学部出身。大学卒業後大学院に進学し、本格的にメンタルトレーニングを学ぶ。国体チームのメンタルトレーニングコーチをつとめ、講習実績も多数。

お取り扱いグローブ案内

取り扱いソフトボールグローブ
Softball Times公式オンラインストアは現役ソフトボールプレーヤー達が厳選したアイテムを取り扱うソフトボール専用オンラインストアです。大手メーカーにはない、メーカーがこだわり抜いたグラブなどの希少性の高いアイテムを提供しております。

Twitterでフォローしよう