近年、男子ソフトボールの大学生たちは「黄金世代」と言われており、トップ代表でも大学生が選出されています。大学生が日本リーグのチームを倒すこともあり、大学生のレベルは高くなっています。そんな中、昨年大学日本一を決める大学選手権(インカレ)で準優勝したのが早稲田大学です。インカレ優勝・打倒日体大学に向けて、キャプテンの丹野選手に今シーズンの意気込みをお伺いしました。
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新チームの取り組みとは?
Q:新チームになりましたが冬はどのような取り組みを行ってきましたか?
A:昨年のインカレ準優勝という結果を踏まえて、決勝戦含めて5試合戦えるチーム作りを意識して、冬のトレーニングに取り組んで行きました。
投手陣は投手力の向上をテーマにしています。昨年のインカレで1人の投手が全試合投げて負担をかけてしまったので、投手陣の底上げをして、みんなで決勝戦まで戦えるようにしています。
具体的には、急速アップする為に、投げこみとメディシングボール、筋トレ、ダッシュなどのトレーニングを行いました。並行して低めのコントロールと前後の変化球に力を入れてきました。結果として、全体的に球速は5キロ以上アップしました。
打撃面は打ち勝つことをテーマに取り組んでいましたが、ただ打つだけだと、相手守備はただ守るだけで考えなくて済む単調な攻撃になってしまうことに気がつきました。そこで、小技で揺さぶりを入れて、相手守備が嫌がる攻撃をテーマに取り組んでいます。
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インカレ優勝に向けて
Q:同地区のライバル日体大について
A:日体大は120キロ以上投げる投手が複数人いてレベルが高いです。そんな投手陣を打ち崩す為には普段の試合が接戦では日体大には勝てないと思うので、常にコールド勝ちを意識して試合をしております。詳細はお話できませんが、正攻法では勝てないので、色々工夫した攻め方を試しています。それ以外にも、日体大と対戦することを意識して練習に取り組んでいます。
Q:もうすぐ春のリーグがはじまりますが
A:リーグに向けての仕上がりはいいのですが、チームの成長を考えるとリーグは課題が出ればOKだと思っています。一旦は全日本総合予選にピークを持っていけるように調整しています。
Q:最後に今後の豊富を教えてください
A:昨年インカレ準優勝と悔しい思いをしたので、今のチームでインカレ優勝したいと思っています。また、キャプテンとして、メンバーたちの能力を引き出すのも仕事だと思っているので、プレーしやすい環境を作っていきたいと思います。
まとめ
目標とそれに対する課題をしっかりと定め、プレー1つ1つに対してもしっかりと振り返りを行い、プレーの質を高めていく姿勢が印象的でした。今シーズンの方向性や取り組みがチーム全体に浸透して、一体感のあるすごくいいチームです。インカレ優勝目指して頑張ってください。
【プロフィール】
丹野太郎(たんの・たろう)
兵庫県出身。滝川学園高校を卒業後、早稲田大学に進学し、2018年はインカレ準優勝。国体少年男子にも選出される。
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