ソフトボールのサードは三塁ベース上を守るため、右バッターとの距離が近く、右バッターの引っ張った強烈な打球が飛んでくるポジションです。

さらに野球よりも塁間の距離が短いソフトボールではスラップやバントなどの小技をされることもあります。その為、速い打球だけではなく、バントやスラップなど内野安打を狙った攻撃に対しても常に警戒しなければなりません。今回はサードの役割と必要な能力、それを身につけるための練習方法を紹介していきます。

【ソフトボール】サードの守備に必要な能力ついての解説
 

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ソフトボールのサードとは

サードは内野手の中でバッテリーを除いて一番バッターに近い距離を守るポジションです。ソフトボールの塁間の距離は18.29m(中学生以降)と短い距離の中で守備をする選手たちは、バッターをアウトにする必要があります。守備陣の中でも一番俊敏さを求められるのがサードです。右バッターからの強烈な打球や左バッターのセーフティーバント、走りながらゴロ打つスラップの処理といったレベルの高い守備力が必要となります。

ソフトボール サードのグローブ(グラブ)

サードは強い打球が飛んできたり、ダブルプレーやバント処理などの素早く送球することあるので、がっちり捕球できて、素早い動きにも対応できるグローブを使用する必要があります。

ソフトボール サードの役割

サードの打球処理

サードは三塁線の強烈な打球や三遊間への打球を処理しなければならないため、常に左右どちらにも反応できるような備えをしなければなりません。たとえ強烈な打球でも三塁線の打球は、後ろに抜かれてしまうと長打へと繋がってしまうため、身体を張って止めなければなりません。

三遊間の打球はショートが捕ってファーストに投げる場合、一度身体の向きを変えなければいけないので非常に投げにくくバッターがセーフになりやすいため、送球しやすいサードが少しでも広い範囲を捕った方がバッターをアウトにする確率が高くなります。

サードのバント処理

ソフトボールでは塁間が18.29mと短いので内野安打を狙う打者が多く、バントや走りながらゴロを打つスラップが多用されるため、常にバントを警戒して守らなければなりません。バント処理で、一塁へ送球する場合、走りながら勢いをつけて投げられるのがサードだけなため、バント処理の範囲は一番広くなります。しかし、バッターがバントしてから動きだしてはアウトにすることが出来ないため、試合の状況や打順、相手の動きを見て予測する必要があります。

また、バッターがバントの構えをしてから打つことがあるため、バントと決めつけず瞬時に切り替え、打球に反応できるような意識や練習をしましょう。

盗塁

サードはバントやヒッティングを警戒しつつ、盗塁も頭に入れておかなければなりません。ソフトボールでは二塁から三塁への盗塁が頻繁にあります。ランナーが盗塁をする時に三塁のベースカバーをしなければならないのですが、バッターがバントやバントの構えをしてきた場合、サードはバントを警戒して前にいかなければなりません。※その際三塁はショートがベースに入ります。

二塁から三塁へ盗塁された際、一番気をつけなければならないのが、キャッチャーの送球を後ろにそらしてしまうことです。そらしてしまうことは失点をまねくため、どんな暴投がきてもサードはボールを止める必要があります。キャッチャーと呼吸を合わせることが盗塁阻止へと繋がります。

左バッターで一塁から二塁へ盗塁をされた時、キャッチャーはランナーとバッターが重なりランナーが見えにくくなります。しかし、サードは盗塁をするランナーが見えやすいため、声を出して合図を送り、キャッチャーをサポートすることができます。
 

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ソフトボールのサードに必要な能力と練習方法

瞬発力

ソフトボールのサード には強烈な打球が飛んできます。強烈な打球を怖がらずに打球の正面に入れる瞬発力と度胸が必要です。また、送りバントやセーフティーバントが多用されるため、それに瞬時に反応して前に詰める素早さが求められます。瞬発力は、様々な打球のノックを繰り返し受けることで守備範囲も広くなり身につけることができます。簡単に身につけられるものではないので、日々の練習が重要です。

強く正確な送球

瞬発力に加えて大切なのは送球です。捕ってから投げるまでの送球の速さ、強さ、正確さをレベルアップさせなければ塁間が短いソフトボールではアウトにすることが難しいでしょう。

バントや前進して捕る打球は、ランニングスローやジャンピングスローが出来るようになると、送球までの流れをスムーズに行うことができます。送球の精度を高めるのに大切な練習はキャッチボールです。全ての技術の土台となるキャッチボールを疎かにしてしまうと何も身につけることは出来ません。ステップを意識したり、色々な体勢から相手の胸に向かって投げる練習を繰り返すことで強く正確な送球を身につけることができます。

ポジショニング(守備位置)

試合で重要となってくるのがポジショニングです。特にサードは、送りバントやセーフティーバントなど素早く前進する必要があるポジションです。そのためアウトカウントやバッター、打順、ランナーと状況によって変えなければなりません。

例えば、足が速いバッター、ランナーがいて送りバントの可能性がある場面、左バッターでバントの可能性がある場合は、定位置より前で守ります。右の強打者であれば定位置より少し後ろで守ります。このように状況や打者を観察し、どのような打球かを予測してポジショニングを取り対応することが大切です。これはランナーを想定したゲームノックや試合をする中で考えて守ることで感覚が身につきます。

まとめ

ソフトボールにおいてのサードは素速い動きが必要となります。加えて、バッターを観察してポジショニングを取り、どんな打球も対応出来るようにすることでアウトにする確率が高まります。守備が上手くないと相手から狙いわれやすいポジションなので沢山練習してピッチャーに安心されるような守備力を身につけましょう。

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