お子さんにソフトボールをプレーさせようか悩んでいませんか?ソフトボールは野球と似たスポーツということはご存知だと思いますが、ソフトボールを始める上で具体的なルールや特徴などを知っておく必要があります。この記事では小学生からソフトボールを始めるにあたって事前に知っておくべきことをご紹介致します。
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目次
ソフトボールについて
ソフトボールは野球から派生したスポーツですが、野球とは投球方法や競技場の規定、使用するボール、ルールなどが大きく異なります。ソフトボールが生まれたのは1887年、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴでの感謝祭の日。もともとは野球の練習のためのスポーツとして発明されました。日本でソフトボールが最初に行われたのは1921年で、アメリカ留学から帰国した大谷武一や石黒寅次によって、体育の授業の遊戯として紹介されたことがきっかけでした。
小学生ソフトボールの全国大会
小学生ソフトボールの全国大会は、春に開催される「春季全日本小学生大会」、夏に開催される「全国小学生大会」、の2つの大会があります。
春季全日本小学生大会
春の全国大会として2008年からスタートした「春季全日本小学生大会」は、毎年3月に開催されている大会です。より多くの小学生に大会の機会を与えてあげたいという思いから始まった大会で、全国各都道府県の予選を勝ち抜いた48チーム(開催県は2チーム出場)が出場することができ、日本一を目指して戦います。
全国小学生大会
1987年からスタートした「全日本小学生男子・女子大会」が一番歴史の古い大会です。全国各都道府県の予選を勝ち抜いた48チーム(開催県は2チーム出場)が出場することができ、日本一を目指して戦います。
小学生ソフトボールのルール
お子さんの前に親御さんも知っておくべき簡単なソフトボールのルールを紹介します。
試合人数
ソフトボールの試合は最低1チーム9人の選手で行います。試合前に提出するオーダー表に指名打者(DP)を記載すれば守備専門(FP)の選手と合わせて10人の選手が出場することができます。そのため、バッティングが苦手でも守備が得意なら守備専門の選手(FP)として試合に出ることができたり、守備が苦手でもバッティングが得意なら打撃専門の(DP)として、出場することができます。
試合のイニング数
ソフトボールのイニング数は7回です。(コールドあり)
小学生の大会の場合、試合時間を決めていることもあり、7回まで試合進行しない場合もあります。
ランナーのリード
ソフトボールではピッチャーの手からボールが離れるまで、ランナーはベースを離れる事が禁止されており、リードは認められていません。ボールが手から離れる前にベースから離れてしまうとアウトになってしまうルールがあります。これを離塁アウトと言います。はじめてソフトボールをする子はついつい、リードしてしまうことがあるので、しっかり教えましょう。
リエントリー(再出場)
ソフトボールは交代された選手でも再度出場することが出来る独特なルールがあります。スターティングプレーヤーは、交代されても一度に限り再出場する事が認められています。※ただし、自分と交代した選手に限る。
ファストピッチルール
一般的なソフトボールの投球方法のルールです。ピッチャーが腕を上に振り上げ、後ろに1回転させて投げる「ウインドミル投法」が有名です。腕を1回転させる動作が風車のように見えることからこの名前がついています。
スローピッチルール
日本では上記のファストピッチルールを採用していますが、こちらのスローピッチルールは主にアメリカでレクリエーションとして打撃を楽しむためのルールです。スローピッチルールは年齢層によって様々なルール上の違いがあり、具体的には下記が挙げられます。
・ピッチャーの投げる投球は山なりで1.5m〜3.0mの高さでなければならず、ウインドミル投法は禁止
・2ストライク後のファウルは三振扱いでアウトになるが特別な事情がない限りアウトにならない
・バント、盗塁、スライディング、ホームでのクロスプレーは禁止
・ワイルドピッチ、パスボールでも走者は進塁できない
・デッドボールになっても、一塁に進むことができない
・二塁、三塁も一塁と同様に駆け抜けてもオーバーランにはならない
・守備はファストピッチルールの9人に1人を加えた10人で行い、ショートフィルダーと呼ばれる10人目の選手はどこを守ってもよい
ソフトボールのグラウンド
ホームベースから外野フェンスまでの距離は小学生は53.34以上です。野球やソフトボールの一般と比較してグラウンドのサイズは小さくなっています。塁間の長さは16.76mです。ソフトボールは塁間が狭いので、バッターランナーと野手が衝突しないように、一塁ベースにはダブルベースと呼ばれる白とオレンジのベースが設置されています。
また、ピッチャーとキャッチャー間の距離は小学生の場合、10.67mと距離が短いため、ピッチャーの球速は体感だと実際よりもかなり早く感じられます。
ソフトボールのポジション
ピッチャー
ピッチャーはピッチャーサークルからキャッチャーに向かって投球します。投球する時には、瞬発力が必要となります。また、バッターとの距離が近く、速い打球が飛んでくるので反射神経も求められるポジションです。
キャッチャー
キャッチャーはホームベースの後ろで守り、ピッチャーの投げた球を受けるポジションです。キャッチャーには、配球やリード、盗塁阻止、バント処理、守備への指示などの役割をこなすために多くの能力が必要となります。一番試合に貢献出来る魅力的なポジションです。
ファースト
ファーストは一塁ベース付近でベースより前で守るポジションです。ファーストには送球捕球や打球処理、バント処理などの役割があります。ピッチャーとキャッチャーを除いたポジションの中で、一番守備の機会が多くあります。
セカンド
セカンドは一塁ベースと二塁ベースの間で守るポジションです。セカンドには打球処理やバント処理、中継プレーなどの役割があります。練習すればするほど身についてくるので、たくさん練習する必要があります。
サード
三塁ベースとホームベースの間で三塁よりの位置で守るポジションです。サードには、打球処理やバント処理などの役割があります。左バッターの場合、バントやスラップなど内野手安打を狙った攻撃を仕掛けてくるので、常に素早い動きが必要となります。守備が上手くないと相手から狙われてしまうポジションなのでたくさん練習する必要があります。
ショート
塁間が狭いソフトボールでは、捕球してから素早く送球するので、送球の正確性が求められます。ショートは一番多く打球が飛んでくるので高い運動能力が必要とされるので、たくさんの練習をつまなければなりません。
レフト
レフトはホームベースの左側でショートの真後ろを守るポジションです。
センター
センターはホームベースの正面で二塁ベース後を守るポジションです。
ライト
レフトはホームベースの右側でセカンドの真後ろを守るポジションです。
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小学生のソフトボールの道具
小学生のグローブ
ポジションによって使用するグローブは異なります。キャッチャーとファーストは捕球面が広いミット、セカンドはコンパクトなタイプがオススメです。小学生の場合、学年によって任されるポジションが変わることが多々あるのではじめは、全てのポジションで利用することが出来るオールラウンド用を選ぶと良いでしょう。素材は本革と合皮があり、どちらもメリット・デメリットがあります。購入する際は、実際に自分の手にはめて選びましょう。
小学生のソフトボール用バット
使用するバットは使用するボールの大きさに合わせる必要があります。全体では1号〜3号の3種類ありますが、小学生では1号球か2号球用のバットを使用します。市販されている公認バットはほぼ全てアルミ等の金属製品やセラミックス製品で、グリップ部分には安全用のテープを巻くことになっています。
1号球:小学生・低学年向け
2号球:小学生向け
3号球:一般用
小学生のソフトボール用スパイク
小学生のソフトボールでは、金属製のスパイクを利用することが禁止されており、ポイントスパイクを利用します。スパイクといってもいろいろなメーカーがあり、それぞれ特徴がことなるので、自分にあったスパイクを選びましょう。
小学生ソフトボールの打ち方
小学生の場合、距離がかなり近いので、振り遅れないようにバットを引いた状態で構えることがおすすめです。スイングの際、足を引きつける時は足を上げたりせず、なるべくすり足で引きつけるようにしましょう。なるべくコンパクトにスイングをしていきます。インパクトの瞬間に力をいれてバットにボールをのせるイメージでスイングすることがコツです。この時、片手を離さないでしっかりと両手で振りきりましょう。
ソフトボール ストレートの握り方
ソフトボールは大きいので初めは握りにくいかもしれません。ストレートは野球と同じベーシックな握り方で、多くの方はこの握り方で投げています。横の縫い目に合わせて、中指と人差し指の二本の指を引っ掛けて、親指、薬指、小指で支えます。
まとめ
ソフトボールは野球と似ているスポーツですが、グラウンドのサイズを始め、バットやボールのサイズ、ボールの投げ方や打ち方など大きく異なる点がたくさんあります。まずはルールを知った上で、自身にあったグッズなどを揃えていきましょう。
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