スポーツをしていると「ルーティン」や「イメージトレーニング」等の言葉をよく耳にしませんか?
これらは全てスポーツメンタルトレーニングの項目の1つです。近年スポーツにおけるメンタルの重要性が注目されてきています。Softball Timesでは全7回にわたってメンタルトレーニング特集としてスポーツメンタルトレーニングコーチの方にご協力いただき、ソフトボール選手や指導者向けにスポーツメンタルトレーニングについて解説していきたいと思います。
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目次
スポーツにおけるメンタルの重要性
自分はメンタルが弱いから一流選手の特集テレビを見たり、本を読んだりして「精神面を強くしたい」、「上手くなりたい」と思っている人は多いのではないでしょうか?
例えば、元メジャーリーガーのイチロー選手やラグビーの五郎丸選手はプレーをする前にポーズをとっていますよね。これを「ルーティン」と言いますが、ただ真似をするだけではメンタルは強くなりません。メンタルトレーニングを正しい知識とやり方で実践出来るようにしていきましょう。
スポーツメンタルトレーニングってなに?
メンタルトレーニングとは、スポーツで重要な3つの要素である心・技・体の「心」を鍛える為の科学的根拠(応用スポーツ心理学を背景とした)に基づいたトレーニングの事です。
みなさんは、日々の練習でメンタル面をどのように鍛えていますか?
多くの選手が、大事な試合で勝つためには「心」が一番大切だと答えます。しかしながら、日々の練習でトレーニングしているのは、「技」や「体」の部分だけになっているチームがほとんどです。いざ「心」を鍛えよう思っても、「何を」「どうやって」トレーニングしていいのか分からないという声が多く聞こえてきます。
メンタルトレーニングでは、心理的スキルというものを活用しながら、選手のメンタル面を強くしていきます。
具体的には、
・目標を立てて、日々の練習のやる気を高める。
・プレッシャーのかかる場面でベストパフォーマンスを発揮出来るようにする。
・気持ちや集中力を高めたり、ミスをしても気持ちの切り替えが素早く出来るように、自分の気持ちをコントロールをする。
・試合に勝つ可能性を高める最高の準備をする
等、こういったプログラムをトレーニングしていく事で本番での実力を発揮出来るようにしていきます。
メンタルが弱い人の特徴
ソフトボールをしている中でこんな経験はありませんか?
・重要な場面になるとミスを恐れてのびのびプレー出来ない。
・強豪チームを相手に点差が開くと試合を諦めてしまう。
・選手たちのモチベーションの高め方がわからない。
・負けになれてしまって、負けても仕方ないと思ってしまいヘラヘラしながら試合をする。
スポーツメンタルトレーニングをする事によって、メンタルが弱い人も強くなっていきます。そしてこれらの状況をポジティブに変化させ、練習してきたことを本番で存分に発揮することが出来るようになります。
「なんか難しそう」、「専門的な知識が必要なんじゃないの?」と不安になる方もいるかと思いますが、安心してください。
選手や指導者の方々にもすぐに実践出来るように解説していきますので、この機会に是非実践してみてください。
【トレーナープロフィール】
鮫嶋 優樹(さめじま・ゆうき)
神奈川県出身。東海大学体育学部出身。大学卒業後大学院に進学し、本格的にメンタルトレーニングを学ぶ。国体チームのメンタルトレーニングコーチをつとめ、講習実績も多数。
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